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父Kイチとの行動も、これで最後。
今回の帰省では母T子と福井県立美術館に行き、一人で東尋坊に行き、
父Kイチとは丸岡城・竹人形の里・そしてここと、
あまりにいろんな所に毎日出かけていたから、
帰省なのか観光なのか、
本来の目的が自分でもよく分からなくなった。

ま、いっか。

どっちにしても、両親別々だけど一緒に行動したし、
それなりに親孝行したんじゃないかと、誰も褒めてくれないから、自分で褒めておこう。
よく、がんばりました!


で、今回最後の観光地、福井県永平寺町にある観光地と言えば、そう、「永平寺」
「まんまやないかーぃ」(by 鬚男爵)というそこのあなた。
そうです。ひねり無し!

歴史が苦手で授業中うつろな目をしていたバニ子でも、
小学時代、歴史の教科書に出ていた「永平寺」の名前を見たときには、
「おぉ~これなら知ってるし、テストに出ても完璧!」と一瞬頭が冴えた瞬間だった。

ちなみにバニ子家は曹洞宗ではありません。
たぶん浄土真宗。宗教興味なし。父Kイチが聞いたら泣くかもしれないこの発言。
でもいいんです!同じ仏教!細かいこと言ってられません、相手は観光地!
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  曹洞宗大本山永平寺は、今から約750年前の寛元2年(1244年)、
  道元禅師によって開創建された出家参禅の道場。
  正門には「杓底一残水(しゃくていのいちざんすい)」
  「汲流千億人(ながれをくむせんおくにん)」という句が刻まれてあり
  「一杓の水でも元の川へながれることによって多くの人が恩恵にあずかる」という
  意味だそうです。(←HPより抜粋)


なんか難しい事はわからないけど、どの時代でも水は貴重な物で、
「何に対しても無駄にしない」ということが禅の基本精神なって事かな。
とにかく樹齢約700年といわれる老杉がものすごい迫力。

とりあえず中へ。拝観料は大人500円。
永平寺は観光客がわんさか来るらしく、昔はお坊さんが手売りしていた入場券も
今では機械化され、自動券売機が設置されてた。ちょっとショッキング。
(お坊さんの手売り窓口も残っていたけど。)
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  曹洞宗久我竜胆(こがりんどう)の家紋がいたるところに。
  山門(さんもん)の両側には四天王を祀り、
  外部から進入する悪魔を遮ってくれるらしい。


中に入ると、まずお坊さんが観光客相手に永平寺の概略を説明してくださいます。
お坊さんが指し棒を持ち、全体図を指しながら説明する姿を見ながら、
「この人今日同じ事何回言ってるんだろう・・・」と、ちょっとかわいそうになった。
自動券売機を導入したならば、
説明ビデオも導入すればいいのに・・・
ってね。TVがダメなのかな?

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  吉祥閣(きちじょうかく)から二階に上って最初の大広間が傘松閣。
  天井には大家144名による230枚の花鳥図がはめ込まれ、
  絵天井の間として有名。


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  お寺といっても観光地なので、案内版がいたるところに。

案内版や順路はあるものの行けない所もあるし、全体図もないし、観光客わんさかだし、
丁度「供茶会」が開催されていて、着物姿のおばさま達がわんさかいるしで、
一体今あたしたちはどこにいるのか、分からなくて半分迷子状態だった。

ちなみにあたしは茶道には疎い子で、
その辺にいたお坊さんに「供茶会」って何ですか?と尋ねた。
お坊さんいわく、道元禅師の命日が近いとかで、様々な催しごとを開催していて、
「供茶会」というのはその年にとれたお茶をお供えする会なんだそうだ。

栄西の孫弟子である道元禅師は、永平寺を開いて「永平清則」を作り、
正しい茶礼(されい)作法をきめた人らしい。


ちなみに気軽にお坊さんに話しかけたバニ子だったけれど、
お坊さん、観光客とおしゃべりしたらダメな規則でもあるのか知らないけれど、
説明だけするとそそくさと行ってしまった。
まぁ、やたらとおしゃべり上手なお坊さんもどうかと思うから、いいけど。
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  どこまでも続く階段。修行僧はこれらを一段ずつ毎日拭き掃除する。
  おかげで階段はツルツル。すべり止めがなければ、確実に落ちるだろう。


とにかく永平寺は山奥。つまり階段が無茶苦茶多い。
こんなところにくる観光客は平均年齢がぐっと高いのだが、みなさん頑張っている。
若いはずのバニ子のほうがくたばって、「はよ来い。」と父が途中で待ってくれるくらい。
アハハ(^^;)
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  昇った甲斐あって、すばらしい眺め。外では修行僧たちが落ち葉集めをしてた。
  鐘楼(しょうろう)では「一撞一拝(いっとういっぱい)」といい、
  一撞ごとに一拝をして撞かれ、その梵音は修行僧を覚醒せしめ
  深谷幽山に無限に響きわたるそうです。


修行僧は撮影禁止。だけれども複数の修行僧とすれ違った。
流石にほうきを振り回して遊んでいる者は一人も居ない。みんな真面目。
でも、挨拶する人、しない人、様々。
バニ子は観光客が落としただろう帽子を修行僧に届けたが、
受け取った修行僧はお礼の一言も言わなかった。
まだまだ、修行が足らんっ!

永平寺の中をおそらくちゃんと一回りし、外に出た。
すっかり迷子気分だったから、無事に出口に向かっててほっとした。
出口付近には数々の貴重な文化財が展示されてある資料館があったので、
一応そこも見た。なんか歴史をひしひしと実感した。

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  法堂や唐門(勅使門ともいう)等には菊の紋章がある。
  父いわく皇族の方が来られた際には、ここから出入りするらしい。
  一葉観音(いちようかんのん)は高祖大師が中国より帰朝の折、
  海が荒れ船中で苦しんでいた時、観音普門品偈(かんのんふもんぼんげ)を唱えると
  一葉の観音が現じ、荒波も静まり無事帰国できたという因縁によるらしいです。


冒頭でのお坊さんの説明で、近くに「寂光苑(じゃっこうえん)」という
公園があると聞いたのでさっそく行って見ました。
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  道元禅師が出家の決意をされた少年期の姿「稚髪像(ちはつぞう)」があります。

永平寺の中でもいろんな仏像の前で何度もお参りをしたんだけど、
またもやこの像の前でお参りを。
父Kイチは「とにかくお参りしとけ」と言うんだけど、お賽銭は最初だけ
後はタダ参り。
父よ、ケチ過ぎます。


苑内の鐘楼「寂照の鐘」は、一般参拝者が誰でも自由に撞いて
道元禅師の遺徳を偲ぶことができます。
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「誰でも自由に撞いていい」だなんて、あなーた。
そこに鐘があったら鳴らしとく♪の精神で育った私達親子
そりゃ、もちろん撞いときました。ゴーン、ゴーン。
(※一人2回までと看板が立ってました。)



いやぁ~歴史が大嫌いなバニ子にとっては、
今回の永平寺情報はちと難易度高めでした。
歴史が好きで永平寺をもっと知りたい!という、
おそらくバニ子とは気が合わないだろうそこのあなた、ここでお勉強してください。
今回の内容は上記HPからほとんどパクリました。

ちなみに永平寺へ行くならば、
桜が美しい「春」、紅葉が美しい「秋」、豪雪地方ならではの「冬」がお薦め。
知っていながら、中途半端な時期に行ったバニ子は、単なるアホです。
アホー、アホー

長らくお付き合い頂きました「3年ぶりのお帰りです in 福井」シリーズ、
7回目の今回を持ちまして終了。
福井県の観光地などをゆる~くお伝えできたと思います。
誰に命じられた訳でもなく、勝手に名乗った観光大使としては十分な働きっぷり。
どこまでも地味だけど、いいところ、それが福井県。
是非機会があったら行ってみてください。まだまだ地味です!
あ、うそ。おしゃれなところもいっぱいあります!

次回、どっかに行った「旅行編」、もしくは「気が向いてまた帰省した正月編」など
行くのか予定はさっぱりありませんが、またやりましょう。
一部の人にはウケが良かったみたいだし。

それでは。9月末のことをここまでひっぱったバニ子。あー疲れた。



なにより写真の加工が大変だった。暇な人は何枚か数えてくれ。

撮るのは簡単。載せるのは大変。
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