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バニ子には、この花のように可憐な親友がいる。
おぅっと、これはちょっと褒め過ぎた。
可憐ではないな。大人しくないし。アハハ

でも、誰が見てもかなりの美人さん。
ピンクのホッペが真っ赤になるほど緊張して自己紹介をしていた姿が、とても印象的。
(↑本人に言うと、「やだぁー」とか言ってるけど、そこが好きなんだー。)
最初はあまりに美人さんで、横に並んで歩くのも気が引けると思ったけど、
なんともかわいらしくて、是非ともオトモダチにっ!と積極的アピールをしたくらい(笑)。

話せば話すほど、彼女の賢さに憧れた。
賢いだけじゃなく、面白く、かわいく、やさしく、繊細で、気が付く子。
信じられないくらいの方向音痴だけど、そんなぬけてるところも、大好きだ。
(↑あ、ちなみにレズじゃないので。ご心配なく)

彼女とは自然と連絡を取るようになり、ほぼ毎日話をしていた。
いつしか誰よりもあたしを分かってくれる、貴重な友となっていた。

でも、バニ子はバカだから、彼女の存在を軽く見ていた。
彼女に限らず、「友達」というもの自体を軽視していたからだ。


ところが、数年前に患った病気の際、
家族にすら見放されたバニ子の症状を目の当たりにしても、
彼女はずっと励まし支え続け、「バニちゃんは私の親友だよ」と言ってくれた。

その言葉に、涙が出た。

すっかり弱ってしまったあたしは、
今思うと、この言葉を盾に、申し訳ないくらいに頼った。すがった。
彼女の小さい体のどこに、
あたしをこんなに支えてくれる力があったのか。
彼女には感謝しきれないくらいの恩がある。

あたしたちはとっても「いい関係」だった。
でも、そこまでしてくれた彼女に対して、
自然と「想い」があたしの中でいつしか重たくなっていった。
彼女はあたしにとって、唯一の親友だ。特別な人だ。
一生大切にしなければいなけない友だ。
彼女のためにはなんでもしよう。ううん、しなければならない、と。


そういいながらも、すっかり親友に対して甘えんぼになってしまったバニ子、
病気が回復してからも、なんだかんだと、甘えてばっかりだった。
そのくせ、彼女の役にはほとんど立たない。
彼女のためにと思ってすることが空回りばかりで、結局彼女に迷惑を掛けてしまう。
ずいぶんな重荷だっただろう。


そんな関係がしばらく続いて、ある時から自然と会わなくなってしまった。
彼女とかれこれ2ヶ月なんの連絡も取っていない。
最後に会ったのは、5ヶ月も前。


会わなくなる直前、彼女は結婚をした。
なかなかの電撃スピード結婚だった。
だからなのか、急に出てきた旦那さんをうまく受け入れられなかった。
変な話だけど、親友を取られた、そんな気持ちもあったと思う。

うまくお祝いできなかった。
「おめでとう」の一言を言った時、顔が引きつってしまった。


本当は誰よりも喜んであげたかった。
オーバーかもしれないけれど、抱き合って「幸せになってね~♪」くらい言いたかった。

でも、言えなかった。
一生の後悔だ。


そして、徐々に疎遠になってしまった。



彼女と会わなくなって5ヶ月。
最初は不安だった。だって彼女以上の友達なんかいないと思ってたから。
またひとりになるのかと、寂しかった。

でも、彼女のおかげで気付いた。
あたしはひとりじゃない、周りを見渡せば、たくさんの友人がいた。


彼女は一生大切にしたいと思える親友。
その想いは今後も変わらない。


だからこそ、すっかりお荷物になってしまったあたしは
彼女と距離をとってみようと思う。
親離れならぬ、ちょっとした親友離れだ。
距離をとっても、いつでも気軽に連絡がとれ、会いたいときには会う。
しょっちゅう会わなくなって、あたしたちは親友だ。
伊達に7年間も友達してるわけじゃない。
まあ、最悪1年や2年連絡なくても、(超悲しいけど)、きっと変わらないと信じてる。

友達も親友も大差ない。
どっちが上とか下とかない。どっちも大切なんだ。
辛い時もお互いが支えあえる、一緒にいて楽しい、ずっと続く存在。
お荷物でもなく、対等な関係。
そんな存在になりたい。


ま、想像するに、彼女はまだまだバカ新婚生活の真っ最中だ。(←バカは余計か。テヘッ)
くそっ、うらやましい。だから連絡ないのかな?
でも、そのうち連絡くれると思う。
ひょっこり、ノロケとか言ってくるかもしれない。
その時には歓迎ついでにキックしよう。アハハ




友は大切にしよう。

↑親友も友達も唯一の財産です。