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この寂しい海に身を投される一歩手前でした。


さかのぼる事、火曜の晩。
我が家のお風呂はユニットバスです。

あ、今からお風呂ネタですが、ボインボイィ~ン&ナイスバディ
のバニ子をご想像ください。(↑夢見たっていいじゃないかっ!)

で、ユニットバスなので、この時期でも、めんどくさかったら真冬でも、
我が家はシャワーです。
バスにお湯を溜めるのは年に数回です。


火曜の晩もシャワーに入りました。
前日(月曜)に熱を出し、お風呂に入る気力がなかったので、
汚ねー話ですが、2日ぶりの入浴です。

ナイスBODYは洗い終え、
若干かゆくなっていた頭を念入りに洗っていた最中のことです。


クラッときました。

何がなんだか分かりませんが、クラッときちゃったのです。

ついでに呼吸も困難になってきました。

ちなみに言っておくと、目の前に相当なイケメンが居たわけじゃないです。
こっちはスッポンポンですから(恥)イヤん。バカん。

ギュッと閉じてた目を開くと、目の前が黄色くチカチカしてます。
はっきり言って、ヤバイです。

全身の力が抜けていきました。
なのに、とっても、残念なお知らせです。

頭は泡だらけ。

明らかに体中から血の気が引いていきます。
でも、このアワアワを流さないことには、風呂場から脱出できません。

不可能なミッションに挑み続けて来たスパイ、
イーサン・ハント(byミッション:インポッシブル)もお手上げの
命がけの大脱出!開始です。(←風呂場からだけど。)


とりあえず、立ち続けていることは、もはや出来ませんでした。
バスタブの中に座り込み、アワアワを流します。
でも、そこは性格なのでしょうか?
命が掛かっているにも関わらず、泡の流しそびれは許しません。
きちんと丁寧にアワアワを流し終えました。

もう、呼吸も限界。
なのに、薄れていく意識の中で、なぜかこう思ったのです。

トリートメントしなきゃ。


バスタブに座り込み、呼吸も精一杯。
目の前はクラッくらで、気を抜いたその瞬間に気を失う、
そんな張り詰めた状態の中で、何を考えたか、

トリートメントしちゃいました。エヘッ。

一度したトリートメントは簡単には流せません。
(↑思考回路ぶっ壊れ中。)

水蒸気で余計に吸えない空気を吸い、
ケンシロウがやる北斗神拳かの如く、ハァァァァ~~~と息を吐き出し、
冷や汗なのか、水滴なのか、なんだか分からない状態で、じっと耐え続けるバニ子。

そう、彼女の目的はただひとつ。
---トリートメントの浸透待ち。---



どれくらい経ったでしょうか?
きっと5分も経ってないかもしれません。
でも、相当長い時間に思えました。
絶え続け、待ち続けたこの時間。

もはや限界なんかとっくに通り越しています。
今や気力だけでココ(バスタブ)にいるのです。

シャワーを止める気力もないので、ずっと流し続けてます。
「水を大切に。」の標語を作成した小学生の君。
使ってもいないお湯をどんどん流し続けて、ごめんなさい。


流石に、もう、限界だ。
浸透しきれていないだろうトリートメントを軽く流し、
体全体にお湯を浴び、ようやく立ち上がりました。

ふらつく体。激しい鼓動の心臓。
ああ、あたし死ぬかも。

それでも、なんとかお湯を止め、バスタオルを手に持ち
風呂場から命辛々脱出成功!

映画やドラマなら、ここで一見落着。
でも、実際はそうは行きません。
なんせ誰もいない部屋。
体はビショビショぬれ放題。

とにかく立ち上がれないし、今すぐ横にならねば、マジ死ぬ。
さっきまで風呂場にいたくせに、どんどん寒くなる体。

でも、ラグが敷いてある部屋には行けない。
だってぬれるとなかなか乾かない。(←そういう頭だけは働く。)
体にバスタオルを巻きつけ、あと数枚のバスタオルをなんとか持ち出し、
体にグルグル巻きつけ、ようやくキッチンの地べたにダウン。

ブルブル震える体を誰も擦ってくれず、
とにかく呼吸を、呼吸を、と精一杯息を吸い込み、目を閉じました。


しばらくすると、だんだん鼓動も収まり、呼吸も楽になってきました。
まだ、若干クラクラするけど、とにかく起き上がって、頭だけでも拭取ろうと
頭を拭いている最中にこう思いました。

なんであんなに頑張ったん??

冷静に考えれば、
体調治ってから、風呂入りなおせば、ゆっくりトリートメントもできたし。
最悪シャンプーついてても、バスタオルでふき取って
風呂場からすぐに出ればよかったじゃん。
あんなに命賭けて風呂入りきらなきゃ行けない理由が、さっぱりわからん。

しかもお湯出しっぱだったから、余計に呼吸辛かったんだわ。
どうせがんばるなら、お湯止めるか、水多めにして血圧調節した方がよかったわ。

数々思いあたるアホな行動。
それで、自分の命縮めてるんだから、誰にも文句言えない。

なんて、あたいって、アホなんだろう。
唯一の救いは、血迷って110番しなかったことくらいだわ。
いくら仕事でも、
ビショ濡れでスッポンポンでバスタオルに包まってるブタのくせに、
ちゃっかりトリートメントのいい臭いしてる病人って、
運ぶ気なくすわ。その辺の海に投げ捨て決定。


そんな恥をさらす前に脱出出来てよかったよ。
体調が悪くなったときに、冷静な判断が出来る第三者がいないって、
改めて怖いって思いました。



とりあえず、死ななくてよかった。

↑その頑張りは他で使いなさいっ!